2017/11/28海外職員研修 Vol.15【完】:上海(11月17日)

【11月17日(金)】
 午前中は上海交通大学が設立した民間の教育機関「昂立教育」の日语留学部を訪問しました。
 昂立教育は、幼児教育から社会人教育までを行っており、年間売り上げ18億元の株式上場企業です。
 責任者である姚教研院長との留学先の振り分けを担当している潘主幹にお話を伺いました。

  • 日语留学部は上海に3か所学校があり、年間7千人の受講生がいて、そのうちのおよそ10%にあたる700人程度が実際に留学する。
  • 受講生は9月に入学し、1年間日本語を学び、翌年の4月に日本の大学に入学するというスケジュール。
  • 1年間の学習で日本語検定N1レベルは30%、N2は50%が合格する。
  • 大学院への入学は、最初研究生として入学してから、入試を経て正規学生として入学するのが薦められている。
  • 今年、昂立教育から岐阜大学に1名研究生として入学した。
  • 留学希望者は、大阪、東京、京都に目が向いている。

 また、姚院長から、日本の国立大学の中で岐阜大学は最も積極的に中国での留学PRを行っているとの評価をいただきました!!
 さらに、来年昂立教育を訪問する際には、受講生たちの勉強ぶりを実際に見学していただきたいと姚院長がおっしゃっていました。
 今度また、昂立教育の説明会があるときには、于平上海オフィス所長に声をかけていただき、岐阜大学のPRをしていただくことを約束できたのも収穫です。
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 左から潘主幹、姚院長、于平さん

 午後は名古屋大学中国交流センターを訪問しました。劉蕾副センター長にセンターの業務などについてお話を伺いました。

  • このセンターでは主に中国での教育・研究活動のサポートをメインに行っており、留学のPR活動は本国の名古屋大学グローバル30の担当部署の担当となっている。(名古屋大学には13か国に海外オフィスがあり、事務所によって色合いが異なるということです。)
  • 名古屋大学では「名大巡講」という、中国の協定大学で名古屋大学の教員が講義を行うイベントを継続的に実施している。
  • 最近では産学連携に関する問い合わせがあり、今後産学連携に関する業務も増えることが考えられる。
  • 中国の大学はまず協定を結んで、それから交流を進めようという考えが多いが、名大ではまず交流の実績を重ねて、そのあとで協定を結びたいとしているため、スタンスに違いがある。
  • 中国の協定大学全14校とは継続的に交流が続いている。

等の情報をお話しいただきました。
 また、他大学のオフィスの例として、上海で4大学が共同で1つのオフィスを構え、運営を現地の代表者に委託しているというオフィスがあることを教えていただきました。
 今後の海外拠点の運営の在り方として検討に値する興味深い設置方法だと思います。
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劉副センター長(左)とともに

 さて、4週間に及ぶ海外実務研修もいよいよ終了となりました。
 何をどうするのかを自分たちで判断する場面が多いこの研修は、暗闇の中を手探りで駆け抜けていくようなものでしたが、どうにかゴールにたどり着けました。研修を通じて大学と自分自身について見つめなおす機会になりました。

 遠方からサポートいただいた職場の皆様、中国で私たちの活動にご協力いただいたみなさまに心から感謝します。

文責:佐藤孝英、矢野 匠




【これまでの報告はこちらから】
 海外職員研修 Vol.1:広西大学(10月25日)
 海外職員研修 Vol.2:広西大学(10月26日)
 海外職員研修 Vol.3:広西大学(10月27日)
 海外職員研修 Vol.4:広西大学(10月30日・31日)
 海外職員研修 Vol.5:広西大学(11月1日)
 海外職員研修 Vol.6:広西大学(11月2日)
 海外職員研修 Vol.7:広西大学(11月3日)
 海外職員研修 Vol.8:岐阜大学フェア in 広西大学(準備編)
 海外職員研修 Vol.9:岐阜大学フェア in 広西大学(当日編)
 海外職員研修 Vol.10:広西大学(11月9日・10日)
 海外職員研修 Vol.11:広西大学(11月12日)
 海外職員研修 Vol.12:広西大学(11月13日)
 海外職員研修 Vol.13:上海(11月15日)
 海外職員研修 Vol.14:上海(11月16日)