2014年8月

2014/08/22ラジオ「岐阜大学からこんにちは」 応用生物科学部 中野浩平 先生

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ラジオFMわっち(78.5MHz)の「わっちアフタヌーンアワー」の中で,岐阜大学の情報をお届けする「岐阜大学からこんにちは」。
今月は,応用生物科学部 中野浩平先生が出演しました。

ラジオ放送では,中野先生の研究成果の1つである『仙寿菜』の紹介をしました。


仙寿菜とはどんな野菜でしょうか。
中野先生「バングラディッシュ等の熱帯原産で,10年程前から岐阜大学の農場で品種改良を重ねてきた葉物野菜です。真っ赤な見た目が特徴的ですが,岐阜大学ではより鮮やかな赤色になるよう品種改良を行いました。岐阜大学のブランド野菜として色々な産地に紹介しています。」


生産,販売体制については?
中野先生中野先生「美濃市にて,9件の農家の方々に生産いただいています。また,美濃市による広報,販売経路の確保等協力いただいています。それぞれの力を出し合って,仙寿菜を地域のブランド野菜として定着させるための取り組みを行っています。」


まさに産官学連携ですね。具体的にはどこで購入できますか?
中野先生「美濃にわか茶屋,JAとれったひろば関店,可児店,イオン関店,柳津店,各務原店,岐阜店,大垣店,平和堂木曽川店,小牧店,扶桑店,春日井店で販売しています。」


おすすめの調理法は?
中野先生「今の時期ですと,『仙寿菜そうめん』がおすすめです。仙寿菜は茹でると赤い色素が茹で汁に出てきます。その赤い茹で汁でそうめんを茹でると,鮮やかな紅色のそうめんができあがります。その紅色に秘密がありまして,ベタシアニンという非常に栄養価の高い,抗酸化性の高い成分です。ホウレン草の2倍の抗酸化性があり,ポパイもびっくりの野菜といえます。そうめんのほかにも,美濃市の青年会議所が開催した料理コンテストでは,『仙寿菜ぎょうざ』などのアイデアも出ました。色は個性的ですが,味はクセがなく,どんな料理にも合いますよ。」


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先生自身,仙寿菜を通して,様々な人とのつながりを楽しまれているようですね。
中野先生「はい。仙寿菜は様々な人の力によってつくりあげられたものだと思います。岐阜大学の先生方や,九州大学の先生とも協力し,鮮度保持・生産方法の改良,IT農業を取り入れる等,最先端の技術を詰め込んだ野菜です。美濃市の生産者の方々,自治体の方々の努力や想いもこめられています。」


中野先生の熱い語り口から,仙寿菜に対する様々な人々の想いが伝わる収録となりました。
栄養満点の仙寿菜を食べて暑い夏を乗り切りましょう。

:ジョリ男