旬なヒト

2016/10/20広西大学(中国)からご報告(事務職員研修報告 その1)

 10月10日(月)から,協定大学である中国の 広西(こうせい)大学 にて海外研修を行っております。今年度からの新たな取り組みということで,不安もありましたが,広西大学の教職員,学生が温かく迎え入れていただき,充実した研修を行っています。
 今日は、研修先である広西大学について紹介します。

 広西大学は,1986年に本学と大学間協定を結び,今年で30年となります。その間,応用生物科学部とのダブルディグリーの実施や教員,留学生の受け入れの実績も多く,本学との関わりが非常に強い大学です。
 さらに中国教育部が指定する211工程(21世紀に向けて100校の大学を選ぶ重点プロジェクト)にも指定されている広西チワン自治区で最大の大学です。

 学生数は33,000人,教員数3,600人,非正規生を含めると8万人の超大規模大学です。
 中国のほとんどの大学では,学生はキャンパス内の寮で生活をします。広西大学も同様で,学生や教職員が生活をしているため,キャンパス内は朝から夜までとても賑やかで,一つの街のようになっています。キャンパス内には,銀行や携帯会社,スーパーマーケット,理髪店,市場などがあり生活するために必要なものはすべて手に入ります。また食堂は7つもあり,朝,昼,晩は多くの学生で溢れています。
 敷地面積は315万㎡で,本学の柳戸地区は64万㎡なので,およそ5倍の広さです。そのため,移動手段は自転車か電気バイクを使っている学生がほとんどですが,キャンパス内をバス?が走っており,1元で気軽に乗ることができます。
 また,図書館,講義棟,体育館,運動場の規模は,とても大きく驚かされます。しかし,キャンパス内では,新たに図書館や講義棟を建設する工事をしている様子をいたるところで目にします。
 残り5日の広西大学の研修期間で,多くのことを学びたいと思います。

 10月27日までの広西大学の研修中の間に,また報告させていただきます。

2015/03/04英会話グループMNSのご紹介

 皆さんこんにちは。私たちは,MNS(Monday Night Something)という英会話グループで活動しています。


・MNSとは?
 毎週月曜夜に集まって英会話を行うグループです。歴史は古く,1976年から続いています。最初は農学部の教官が中心となって始めたグループが、工学部、教育学部、医学部の教官・学生・事務職員へと輪を広げていった英語の勉強会です。現在は学生,職員,教員,OBなど様々なポジション・英語レベルの人が集まって英会話,とくにプレゼンテーション力の向上を目的として活動しています。Meeting中の会話は全て英語で,会話中の英語チェックやTextbookスタディの助言などをしていただくために,長年岐阜大学の教養英語科目を教えておられたLynne Roecklein 先生を毎回お招きしています。

 

・具体的にはどんなことをしているの?
 Meetingの前半はTextbookを使った文法などの基本知識のbrush upです。ただし,みんなが集まるまでのフリートークが盛り上がって,テキストに入らずに時間切れになることもしばしばです。ネットや新聞で見つけた時事ネタ,英語に関する疑問(こんな英語に出会ったけど,どういう意味なの?)など,実はこの時間が一番楽しい&役に立つのかもしれません。
 この後,coffee breakを挟んで,メインのプレゼンテーションtimeです。これは,毎週持ち回りで誰か一人がみんなの前でプレゼンを行います。もちろん全て英語ですが,内容は全く自由。旅行記,趣味の話,最近気になったこと・・・・。プレゼン中,あるいはその後に他のメンバーから質問があり,それに答えながら話が弾みます。
 18:15からフリートークが始まって2時間半くらい,最近はつい時間が長くなってしまうのが悩みで,みんなきゅっと締まったプレゼンと質問を心がける様にしています。

 

・どんな特長があるの?
Classroomではないので,積極的に各メンバーが英語で発言していくことが重要です。最初は単語だけになってしまうかもしれませんが,そのうち慣れて来ます。メンバーは学生,職員,教員,OB,近所の方など,いろんなbackgroundを持つ人が集まるので,話題が豊富です。留学生,在外研究やインターンシップ経験者,中には南極越冬隊員経験者も!また,大学の中でやっているので,学生や職員にとっては通うのにかかる時間が0分!街の英会話学校よりずっと便利です。

現在,我々はメンバーを募集しております。興味のある人はお気軽にお問い合わせ(ihara@gifu-u.ac.jp)ください。今年は春休み(3月)もmeetingをやりますので,見学も出来ます。 毎週月曜日の18:15~21:00 に集ります。 会費は月々3,000円です。

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2015/02/02ラジオ「岐阜大学からこんにちは」 村上啓雄先生

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ラジオFMわっち(78.5MHz)の「わっちアフタヌーンアワー」の中で,岐阜大学の情報をお届けする「岐阜大学からこんにちは」。今回は,医学部附属病院 副病院長の村上 啓雄先生に出演いただきました。


○身近な感染症とは
 インフルエンザ,ノロウイルスによる胃腸炎(=いわゆる胃腸かぜ)は,私たちの身近にある冬場の2大感染症です。特に今シーズンのインフルエンザは例年より2~3週間流行するのが早く,現在ピークを迎えつつあります。
 ノロウイルスによる胃腸炎の流行時期は,11月下旬から年末頃がピークと言われていますが,インフルエンザと違いほぼ一年中患者さんが一定数発生するという点に注意が必要です。

○予防、感染拡大を防ぐには
 基本的なことですが,「マスク」,「うがい」,「手洗い」が大切です。
○マスク
 一般に健康で無症状の方がいつもかもマスクを着用する必要はないとされますが,インフルエンザ流行時期においての着用は一定の効果があります。本来マスクを絶対に着用しなければならない人は咳,発熱,のどの痛みなどのインフルエンザを含めた風邪の症状がある方になります。「咳エチケット」という言葉をご存じでしょうか。症状がある人がマスクを着用することで,近くにいる人への感染の危険を極めて少なくすることができるのです。周りの方々への配慮を常に意識してください。体調不良の場合は速やかに帰宅し,マスクを着用して医療機関に受診してください。
○うがい
 予防に有効な手段の一つです。水道水でのうがいで十分な効果が得られるというデータがでています。うがい薬を使用する場合は,用量をかならず守ってください。適切でないとかえってのどを痛め,予防効果がなくなってしまうこともあります。
○手洗い
 最も有効な手段です。手に付着したウイルスが皮膚からしみ込んで直接感染することはありませんが,人間は手を常に自分自身の口元や鼻,眼などに無意識に持って行ってしまい,手に付着したウイルスを粘膜にたどり着かせてしまうため,手洗いして目に見えないウイルスを洗い流すことが重要なのです。普段ドアノブに触るだけでもウイルスや菌が付着する可能性があります。手洗いは石鹸(消毒効果は必ずしも必要ありません。)でウイルスなどを洗い流す方法の他に,手に目に見える汚れが付いていなければアルコールを含む手指消毒薬を積極的に用いるべきです。アルコールを含む手指消毒薬は保湿効果のある成分が配合され,かえって手荒れが起きにくいことも多いです。
 2009年に新型インフルエンザが話題になった際,ショッピングモールや学校など人が集まる場所にはアルコールを含む手指消毒剤が至る所に設置され,皆が使用している様子が見られました。その年,あらゆる感染症について明らかに例年より低い発症件数となりました。手洗いの有効性が実証された結果です。観察していますと,最近ではアルコールを含む手指消毒剤が設置されていても,使用する人はあまりみかけないですね。是非使用してもらいたいものです。


○感染しやすい場所
 今の時期のカラオケは注意が必要ですね。「密室」,「距離感」,「回し飲み」など危険な要素がいっぱいです。感染者が大声で歌う状況を想像してみてください。辺りにウイルスまきちらし,マイクは汚染されてしまいます。この時期のマイクは私には本当に恐ろしいものにみえます(笑)。体調の悪い人は飲み会やカラオケにはいかず,元気になってから遊んでください。これはカラオケが悪いと言っているのではなく,要は体調が悪いと思った方のエチケットの問題です。
 また,トイレ,ドアノブ,交通機関のつり革など,不特定多数の人が共通に手を振れる場所に触れた後は手にウイルスや細菌が付着しているものだという認識を高め,直後に手を洗う習慣を身に着けることを肝に銘じてください。手の清潔こそ感染症予防の第1歩なのです。




「男と女,感染しやすいほうはどっち?」など色々と雑談させていただきました。答えについては,記事内容をヒントに想像すればおのずとわかるかと思います。手の清潔を心がけ,年度末の忙しい時期を乗り越えましょう。

 

:JOLIO

2015/01/20ラジオ「岐阜大学からこんにちは」 益川浩一先生

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ラジオFMわっち(78.5MHz)の「わっちアフタヌーンアワー」の中で,岐阜大学の情報をお届けする「岐阜大学からこんにちは」。今回は,地域協学センター 副センター長の益川浩一先生に出演いただきました。


○地域協学センターとは
 岐阜大学は,「『学び,極め,貢献する』地域に根ざした国立大学」を理念として掲げて,広く地域の要請と期待に応えられるよう努めています。「地域に根ざした大学」を目指して,岐阜大学は,地(知)の拠点として,全学体制で地域の課題を解決すべく,文部科学省の「地(知)の拠点整備事業」(大学COC事業)において,「ぎふ清流の国,地×知の拠点創成:地域にとけこむ大学」が採択され,COC事業の実施支援機関として,平成25年12月に地域協学センターを設置しました。地域協学センターには,専任の教員の他,連携自治体である郡上市・高山市・岐阜市・岐阜県から派遣された自治体職員のみなさん,また,地域でNPO活動・ボランティア活動等で活躍している方を地域コーディネーターとして配置し,全学をあげて各学部・部局等が連携して,岐阜大学が,地域の課題解決に資する様々な人材や情報・技術が集まる,地域コミュニティの中核的存在としての「地(知)の拠点」となることを目指しています。

○地域協学センターの取り組みについて(フューチャーセンターやCOC事業にかかるイベント等について)
 地域協学センターでは,「次世代地域リーダーの育成」,「多様な人びとが集い議論する『場」の設置」及び「地域志向学プロジェクトの推進」を取組みの3つの柱として,事業を推進しています。
 まず,「次世代地域リーダーの育成」では,学生教育の中で,「岐阜を知り」,「岐阜の課題をみつけ」,「岐阜の課題解決に向けて行動する」能力を備え,グローバル化する現代社会の中で活動ができるグローカルな人材=「次世代地域リーダー」の育成を目指します。
 次に,「多様な人々が集い議論する「場」の設置」では,地域の人々,自治体の職員の皆さん,大学の教職員、そして学生等が世代や立場を超えて,多様な人同士が交流できる空間を構築・運営し,学内外から広く持ち込まれた課題に対し,対話を通じて解決に向けた支援を行う「フューチャーセンター」を開催しています。例えば,今年度は,「若者が魅力を感じる[まちづくり]と[課題]」,「移住する人を増やすためには」,「地域産業が活気付くには―雇用の場の創出―」等をテーマとしたフューチャーセンターが開催され,地域の課題発見と課題解決に向けた検討がそこでなされました。
 3つ目の「地域志向学プロジェクトの推進」では,研究の側面から,地域が直面する複雑・広範化してきた地域課題(例えば,高齢化,環境問題,過疎問題等)に対し,学際的に複数の学問の「協働」による解決を図る研究の支援を行っています。

○将来ビジョン
 上記の3つの取り組みを一層推進させ,地域や自治体との連携を一層推し進める中で,「地域にとけこむ大学」として,地域の課題解決に資する様々な人材や情報・技術が集まる,地域コミュニティの中核的存在としての「地(知)の拠点」となるべく努力していきたいと考えています。



地方大学の大きな役割である地域社会への貢献。地域協学センターは地域との対話の推進を担う重要な存在であると再認識するとともに, 教職員一丸となって岐阜大学が進むべき道を考えていく必要があると感じました。

 

:JOLIO

2014/11/19岐阜大学職員駅伝部:第61回中山道東濃駅伝競走大会を終えて

(写真はすべて,クリックすると拡大します)
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  <賞状>

11月16日(日),昨年度に引き続き,第61回中山道東濃駅伝兼第2回岐阜県駅伝競走選手権大会に岐阜大学職員駅伝部が出場しました。

この駅伝大会はJR中津川駅を起点とし,旧中山道の起伏ある道程を終点の多治見市役所まで,全長53.15㎞を7人で襷(たすき)をつなぐ伝統ある大会です。

岐阜大学職員駅伝部は創設2年目。
初めはランニングをする目的だけでしたが,今では駅伝,マラソン,トレイルランニングなど様々な大会に出場し,皆で楽しく走っています。

昨年度は岐阜県駅伝競走選手権大会一般Bチーム総合5位でしたが,今年は目標の総合4位を達成できました。
また,最長区間(10.15㎞)を走る佐藤は,2年連続区間1位を獲得しました。
自己の区間記録を伸ばした選手もおり,大満足の結果でした。

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<ゴール直後の様子>

駅伝部のさらなる飛躍はこれからも続きます!
応援よろしくお願いいたします。

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<大会後の集合写真>

2014/10/29ラジオ「岐阜大学からこんにちは」 第66回岐阜大学祭全学執行委員会のみなさん

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ラジオFMわっち(78.5MHz)の「わっちアフタヌーンアワー」の中で,岐阜大学の情報をお届けする「岐阜大学からこんにちは」。今回は,第66回岐阜大学祭全学執行委員会の委員長である,稲垣 友仁さんと,渡辺健太郎さんに出演いただきました。
10月30日(木)からはじまる「岐大祭」について語ってもらいました。

○岐大祭について教えてください
今年は,10/30(木)から11/2(月)までの4日間開催します。メイン企画として11/2(月)に,お笑いタレントの「アルコ&ピース」,「インスタントジョンソン」がライブを行います。他にも,10/31(金)は,柳ヶ瀬周辺をねり歩く「みこしパレード」,11/1(土)~11/2(日)には,フードトラックや模擬店,有志ステージなどイベント目白押しです。詳しくは会場で配布する当日パンフレットをご覧ください。

○今年の岐大祭のテーマ『つむぐ』にはどのような想いが込められているのでしょうか
岐大祭に関わる人同士の「つながり」,準備期間から当日まで作り出した「物語」,岐大祭にかける思いである「心」の三つを大切に『つむぐ』ことができる場を提供したいという想いが込められています。来場者の方々が帰るときには,満足して思い出を持ち帰っていただきたいと思っています。

○岐大祭にむけて一言お願いします
学生が大学祭に求めるものは,思い出作りの場であるということだと思います。私たちは,岐大祭が一番の思い出の場となるよう準備してきました。
当日は学生の皆さんだけでなく,地域の方々にもお越しいただき,学生の盛り上がりを肌で感じていただければと思っています。



執行委員の皆さんの様々な想いが伝わる収録となりました。
今週末,まだ予定のない方は岐大祭に参加してみてはいかがでしょうか。

 

:JOLIO

2014/09/22ラジオ「岐阜大学からこんにちは」 トラフィレンジャーのみなさん

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ラジオFMわっち(78.5MHz)の「わっちアフタヌーンアワー」の中で,岐阜大学の情報をお届けする「岐阜大学からこんにちは」。
今月は岐阜大学の学生チーム「トラフィレンジャー」より,社会基盤工学研究科2年グエンタンティンさん,社会基盤工学科2年石川恵理さん,社会基盤工学科2年板垣侑理恵さんの3名が出演しました。
「トラフィレンジャー」は,岐阜大学周辺の通勤・通学時間帯における混雑や交通諸問題を解決するため活動しています。
「トラフィレンジャー」の活動について語ってもらいました。

○トラフィレンジャーの具体的な活動は?
通学時間帯における混雑や交通諸問題は,ハード面の問題とソフト面の問題がありますが,「トラフィレンジャー」は主にソフト面の問題について調査分析を行い,解決の為の活動しています。具体的には通学(通勤)する人々の「行動変化」を起こすため,冊子を発行したり,ポスター掲示を行っています。
冊子等では,問題の調査分析及び以下の解決策を紹介しています。
(詳しくはこちらをご覧ください)

  • 自転車通勤のすすめ
  • 西岐阜駅は発のバスの活用
  • ピーク時間をずらした通勤・通学

「トラフィレンジャー」として活動することで、親しみを感じてもらえますし、私達自身楽しみながら活動できていると思います。

○活動の中で印象に残った事は?
「第9回公共政策デザインコンペ」(土木学会計画学研究委員会主催)において,「岡田賞」を受賞したことです。活動を評価しただいた事がとても嬉しかったです。受賞をうけて学長訪問した際も,お褒めの言葉をいただき、大変励みになりました。

○今後の目標は?
20140908-2.jpg「トラフィレンジャー」として様々な取組みを行っていますが,「トラフィレンジャー」の認知度や取組みの浸透度・効果はまだまだだと感じています。実際に学生,教職員から改善の声が聞けるような状況に持っていきたいです。
また,「トラフィレンジャー」はサークル化されていますので,工学部以外の学生にも参加してもらえるよう積極的にPRしていきたいです。一つの問題に対して,様々な視点から問題解決の意見がでると面白いと思います。

 

 



最近,大学正門の付近の交通の流れがよくなったと思いませんか?
「トラフィレンジャー」が一役買っていたのですね。
名古屋方面から通勤(通学)する場合でも,西岐阜からバスに乗ればトータルの交通費が安くなるという提案は目からウロコでした。しかも,西岐阜発のバスは空いています。
一番の渋滞緩和は自転車通学(通勤)だそうです。筆者はもちろん自転車通勤をしております。
皆様も,健康・環境にやさしい自転車通学(通勤)をしてみてはいかがでしょうか。

:JOLIO

2014/08/22ラジオ「岐阜大学からこんにちは」 応用生物科学部 中野浩平 先生

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ラジオFMわっち(78.5MHz)の「わっちアフタヌーンアワー」の中で,岐阜大学の情報をお届けする「岐阜大学からこんにちは」。
今月は,応用生物科学部 中野浩平先生が出演しました。

ラジオ放送では,中野先生の研究成果の1つである『仙寿菜』の紹介をしました。


仙寿菜とはどんな野菜でしょうか。
中野先生「バングラディッシュ等の熱帯原産で,10年程前から岐阜大学の農場で品種改良を重ねてきた葉物野菜です。真っ赤な見た目が特徴的ですが,岐阜大学ではより鮮やかな赤色になるよう品種改良を行いました。岐阜大学のブランド野菜として色々な産地に紹介しています。」


生産,販売体制については?
中野先生中野先生「美濃市にて,9件の農家の方々に生産いただいています。また,美濃市による広報,販売経路の確保等協力いただいています。それぞれの力を出し合って,仙寿菜を地域のブランド野菜として定着させるための取り組みを行っています。」


まさに産官学連携ですね。具体的にはどこで購入できますか?
中野先生「美濃にわか茶屋,JAとれったひろば関店,可児店,イオン関店,柳津店,各務原店,岐阜店,大垣店,平和堂木曽川店,小牧店,扶桑店,春日井店で販売しています。」


おすすめの調理法は?
中野先生「今の時期ですと,『仙寿菜そうめん』がおすすめです。仙寿菜は茹でると赤い色素が茹で汁に出てきます。その赤い茹で汁でそうめんを茹でると,鮮やかな紅色のそうめんができあがります。その紅色に秘密がありまして,ベタシアニンという非常に栄養価の高い,抗酸化性の高い成分です。ホウレン草の2倍の抗酸化性があり,ポパイもびっくりの野菜といえます。そうめんのほかにも,美濃市の青年会議所が開催した料理コンテストでは,『仙寿菜ぎょうざ』などのアイデアも出ました。色は個性的ですが,味はクセがなく,どんな料理にも合いますよ。」


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先生自身,仙寿菜を通して,様々な人とのつながりを楽しまれているようですね。
中野先生「はい。仙寿菜は様々な人の力によってつくりあげられたものだと思います。岐阜大学の先生方や,九州大学の先生とも協力し,鮮度保持・生産方法の改良,IT農業を取り入れる等,最先端の技術を詰め込んだ野菜です。美濃市の生産者の方々,自治体の方々の努力や想いもこめられています。」


中野先生の熱い語り口から,仙寿菜に対する様々な人々の想いが伝わる収録となりました。
栄養満点の仙寿菜を食べて暑い夏を乗り切りましょう。

:ジョリ男

2014/07/01ラジオ「Dr.小倉の体にいい話」 小倉真治医学部附属病院長

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ラジオFMわっち(78.5MHz)の「わっちアフタヌーンアワー」の番組で,新コーナー「Dr.小倉の体にいい話」が始まりました。第一回となる今回の放送では,小倉真治 新医学部附属病院長より,岐阜大学病院の将来ビジョンやドクターヘリなどについて紹介をしました。


岐阜大学病院は,平成26年4月より,小倉病院長主導のもと,3つの目標を立て,動き始めています。
小倉病院長「岐阜大学病院は,岐阜県下唯一の大学病院です。今までより,大学病院を身近に感じていただくために,また,特定機能病院として,中心的な役割を果たすために,少しずつ動き始めています。」

<岐阜大学病院の目標>
1.さらに質の高い病院へ。
  近未来の災害に対応できるよう,より質の高い医療の提供を目指します。
2.質の高い医療を支えるため,病院の職員が心から患者さんを大切にできるように,職員自身が幸せになるような病院へ。
  職員が楽しく働くことができる病院を目指します。
3.街中の病院や診療所のお医者さんともっと連携して,より深い連携へ。
  岐阜県下の医療体制の充実に繋がります。

3つの目標を掲げ,『言うは易く行うは難し』ですが,少しずつ改革していきたいと,意気込みます。


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岐阜大学病院といえば,ドクターヘリ!
岐阜大学付近の上空では,飛んでいるのを見かけることはありますが,出動頻度はどれくらいなのでしょうか?
小倉病院長「本日も,午前中に2回飛びました。今年度に入ってから,一日2回平均で飛んでいると思います。このペースだと,年間500回以上になると思います。」
意外と出動回数が多くて,びっくりしました。重傷者が多いということでしょうか?
小倉病院長「どこの地域もドクターヘリを呼びなれて,ドクターヘリの存在が浸透してきたからではないかと思います。一刻を争う治療が必要な場合には,ドクターヘリがよく利用されます。また,ドクターヘリは,小学校のグラウンドがランデブーポイントになることもあります。小学生にも興味を持ってもらい,将来救急医療に携わる人材が増えると嬉しいですね。」

岐阜大学病院では,病院長も院内を歩き,気づいたことを日々改善しています。
第3次救急医療病院としての機能を果たすとともに,地域のみなさんにもっと大学病院を身近に思っていただけますように努力していきます。
岐阜大学病院のHPからは,本日出演した小倉病院長のあいさつが掲載されています。
こちらもぜひご覧ください。
岐阜大学病院HPはこちら。あいさつ文はこちら

:なでしこ広報

2014/06/10ラジオ「岐阜大学からこんにちは」 工学部 池田将先生

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ラジオFMわっち(78.5MHz)の「わっちアフタヌーンアワー」の中で,岐阜大学の情報をお届けする「岐阜大学からこんにちは」に,今月は,工学部 池田将先生が出演しました。


先日,池田先生の共同研究の成果が英国科学雑誌「Nature Chemistry」に掲載されました。
おめでとうございます!「Nature Chemistry」は,化学の分野ではトップレベルのジャーナルです。とても名誉なことですね!

ラジオ放送では,この話題の研究や先生が生命工学の分野を目指したきっかけなどをお話ししました。


池田先生は,「バイオマーカーを見分けて溶けるゲル状物質」を開発されました。難しそうな内容ですが,話題の研究について教えてください。
池田先生「ゲル状物質はゼリーのようなものをイメージしてください。バイオマーカーというのは,病気の指標になる物質です。今回は,水をゼリーのように固め,このゼリーに酵素を混ぜておくとバイオマーカーがいるかどうかを見分けて溶けるようにする分子を開発しました。
では,今回開発した分子がどのように役立つかといいますと,病気をもっている人か,また症状の程度によって,必要に応じて,必要な量の薬剤をゼリーの中から溶かし出す(摂取する)ことができるようになります。ただし,またまだ臨床実験などこれからの話ですので,実用化に向けては地道な研究が大事です。」


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この分野を目指したきっかけを教えてください。
池田先生「学生の時に,配属先の研究室で新しい分子をデザインして,自分で作った分子に仕事をさせる研究の面白さを実感したのがきっかけです。普段目にすることのできない分子を作ることは楽しかったですね。また,現在,岐阜大学では,研究室の学生と一緒に医療や診断に役立つ分子を開発しています。失敗も多いですが,それも新しい発見です。研究者は,日々新しいことに出会えるわくわくするような職業ですから,学生のみなさんに,研究者や科学者を目指してもらえるとうれしいですね。」


とてもさわやかな先生で,難しいお話をわかりやすく紹介されました。
なかなか分子レベルの構造について,考える機会は少ないと思います。
これをきっかけに高校生や学生のみなさんにとって,化学が身近な存在になりますように。

:なでしこ広報