ラジオFMわっち(78.5MHz)の「わっちアフタヌーンアワー」の中で,岐阜大学の情報をお届けする「岐阜大学からこんにちは」に,今月は生命科学総合研究支援センター長の下澤伸行先生が出演しました。
下澤先生は,生命科学総合研究支援センターのゲノム研究分野所属で,さらに,附属病院の小児科医でもあります。遺伝子の異常により障がいを持って生まれてくる子どもたちの病気の診断法の確立と病態の解明,治療法の開発などを主に研究しています。
ラジオ放送では,
難病の1つで,中枢神経系などに異常をきたす遺伝病「副腎白質ジストロフィー(ALD)」のこと,また全国で,岐阜大学が小児のALD遺伝子診断を担う拠点であることを紹介しました。
【難病の副賢白質ジストロフィーとは】---------------------------
脳と副腎の異常を特徴とする遺伝病で,通常男性において重症な症状をきたします。
幾つかの病型があり,最も多い小児大脳型では全く正常に発達していた男の子が小学校入学前後に,視力や聴力障害,行動異常,成績低下,歩行障害,けいれんなど極めて多彩な症状で発症し,無治療では数年で寝たきりになってしまう場合もあります。
日本では,1年間に約25人の男性患者と35人程度の女性保因者が生まれると考えられていて,全国で少なくとも300人程度の男性患者がいると推測されます。
大脳型の唯一の治療法は発症早期の骨髄移植や臍帯血移植のみになります。
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岐阜大学ゲノム研究分野では,最短3日というALD遺伝子診断システムを確立し,全国の多くの患者さんを迅速に診断し,治療に結びつけています。
下澤先生は,「発症直後にこの病気を疑って診断し,出来るだけ早く移植するしか,病気の進行を止める方法がないため,まずは多くのみなさんにこの病気について知っていただきたいです。また,多くの方へドナー登録への理解をしてもらうことも大切です」と呼びかけました。
このラジオ・ブログを通じて,少しでも多くの方にこの病気のことが知ってもらえますように。
今年度も始まりました・・・ランチタイムセミナーです☆
8月を除く月に一度,開催いたします。
予約等は必要ありませんので,お昼ご飯を持って,お気軽に会場へお越しください。
よろしくおねがいします! そして,以後お見知りおきを・・・m(_ _)m
その中心となって活躍するフライトドクター・・・。
実は,「ヘリ酔い」に悩まされているとか。 (>へ<;)
ラジオFMわっち(78.5MHz)の「わっちアフタヌーンアワー」の中で,岐阜大学の情報をお届けする「岐阜大学からこんにちは」に,今月は応用生物科学部の大西健夫先生に出演いただきました。
大西先生は,水文学(すいもんがく)の分野を専門としています。
水文学!ご存知でしょうか?
水門学ではないですよ!水をテーマにした文学でもないですよ!
【水文学とは】---------------------------
地球上の水の循環を研究する学問。
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さらに,つながりを意識させてくれる学問とのこと。
水の循環を通して,今私たちが居る地域は,日本の他の地域,さらに世界中とも繋がっています。先生は,ここに面白さがある学問だとお話しされました。
ロマンがありますね!
今,力を入れている研究の一つである,小水力発電について紹介されました。
【小水力発電とは】----------------------------------------------------------------
小水力発電とは,あまり大きな発電量はないけど,身近な川や農業用の水路などにみられる段差を利用して発電するもの。
1000kW以下の発電能力をもつ水力を使った発電のことを指すようです。
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日本には40万km以上の農業用の水路があるといわれていますが,それを利用しない手はない!というところから,始められた小水力発電の研究。
岐阜県はその小水力発電を導入するのに適した地点がたくさんあると言われている地域です。
岐阜大学では,先生を中心に小水力発電の研究が進められています。
電力のことがいろいろ取り沙汰されている社会情勢の中で,小水力発電が,1つの救いになるといいですね。
広く普及することを期待しています。
先日,岐阜大学では入学式がありましたが,
大西先生は,新入生のみなさんに,
「自分の限界を決めず,面白いと思ったことにとことんのめり込んでください。また,自分の微妙な違和感や「おや?」と思った視点を大切にすることで,自分のオリジナリティがみえてきます」とメッセージを送りました。
また,大西先生は,毎年岐阜大学で公開講座を開いています。今年も12月頃に実施予定。
開講の際には,ぜひご参加ください。
それにしても,岐阜大学のまわりでは,外来種のヌートリアをはじめ,いろいろな動物を見ることができます。

最近はWebサイトでも合格発表されるため,岐阜大学キャンパスは前ほどの賑わいはなくなりましたが,それでも12時には多くの受験生や保護者の方が岐阜大学まで発表を見に来られていました。