2015/01/20ラジオ「岐阜大学からこんにちは」 益川浩一先生

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ラジオFMわっち(78.5MHz)の「わっちアフタヌーンアワー」の中で,岐阜大学の情報をお届けする「岐阜大学からこんにちは」。今回は,地域協学センター 副センター長の益川浩一先生に出演いただきました。


○地域協学センターとは
 岐阜大学は,「『学び,極め,貢献する』地域に根ざした国立大学」を理念として掲げて,広く地域の要請と期待に応えられるよう努めています。「地域に根ざした大学」を目指して,岐阜大学は,地(知)の拠点として,全学体制で地域の課題を解決すべく,文部科学省の「地(知)の拠点整備事業」(大学COC事業)において,「ぎふ清流の国,地×知の拠点創成:地域にとけこむ大学」が採択され,COC事業の実施支援機関として,平成25年12月に地域協学センターを設置しました。地域協学センターには,専任の教員の他,連携自治体である郡上市・高山市・岐阜市・岐阜県から派遣された自治体職員のみなさん,また,地域でNPO活動・ボランティア活動等で活躍している方を地域コーディネーターとして配置し,全学をあげて各学部・部局等が連携して,岐阜大学が,地域の課題解決に資する様々な人材や情報・技術が集まる,地域コミュニティの中核的存在としての「地(知)の拠点」となることを目指しています。

○地域協学センターの取り組みについて(フューチャーセンターやCOC事業にかかるイベント等について)
 地域協学センターでは,「次世代地域リーダーの育成」,「多様な人びとが集い議論する『場」の設置」及び「地域志向学プロジェクトの推進」を取組みの3つの柱として,事業を推進しています。
 まず,「次世代地域リーダーの育成」では,学生教育の中で,「岐阜を知り」,「岐阜の課題をみつけ」,「岐阜の課題解決に向けて行動する」能力を備え,グローバル化する現代社会の中で活動ができるグローカルな人材=「次世代地域リーダー」の育成を目指します。
 次に,「多様な人々が集い議論する「場」の設置」では,地域の人々,自治体の職員の皆さん,大学の教職員、そして学生等が世代や立場を超えて,多様な人同士が交流できる空間を構築・運営し,学内外から広く持ち込まれた課題に対し,対話を通じて解決に向けた支援を行う「フューチャーセンター」を開催しています。例えば,今年度は,「若者が魅力を感じる[まちづくり]と[課題]」,「移住する人を増やすためには」,「地域産業が活気付くには―雇用の場の創出―」等をテーマとしたフューチャーセンターが開催され,地域の課題発見と課題解決に向けた検討がそこでなされました。
 3つ目の「地域志向学プロジェクトの推進」では,研究の側面から,地域が直面する複雑・広範化してきた地域課題(例えば,高齢化,環境問題,過疎問題等)に対し,学際的に複数の学問の「協働」による解決を図る研究の支援を行っています。

○将来ビジョン
 上記の3つの取り組みを一層推進させ,地域や自治体との連携を一層推し進める中で,「地域にとけこむ大学」として,地域の課題解決に資する様々な人材や情報・技術が集まる,地域コミュニティの中核的存在としての「地(知)の拠点」となるべく努力していきたいと考えています。



地方大学の大きな役割である地域社会への貢献。地域協学センターは地域との対話の推進を担う重要な存在であると再認識するとともに, 教職員一丸となって岐阜大学が進むべき道を考えていく必要があると感じました。

 

:JOLIO