11月25日(金),医学科で「Student Doctor認定式」が行われました。
医学部医学科(6年課程)では,4年生の11月末から大学病院での臨床実習がスタートします。この実習では,将来の専門分野に関わらず,大学病院のあらゆる診療科・セクションを1年間かけて回り,それまでに学んだ基礎・臨床医学について,実際の診療に参加しながら能動的に学びます。
学生はそれぞれ指導医の監督・指導の下で実習を行いますが,医療の現場に出ることとなるため,全国統一の基準で実施される試験(共用試験)に合格した学生のみが実習を行うことが許されます。この共用試験に合格した学生に与えられる称号が"Student Doctor"です。
授与式ではまず,湊口医学部長から
「現場にでたら学生としてではなく,一人の医療人として見られていることを意識し,実習に臨んでほしい」と,小倉病院長から「1年間の実習だけでなく,医師としての長い道のりのスタートと捉え,思う存分取り組んでほしい」と挨拶があり,学生たちは真剣な表情で聞き入っていました。
続いて,学生一人ひとりへ「Student Doctor認定証」が手渡され,最後には学生代表から
「私達は患者さんに対し,誠実で思いやりのある態度で接することを誓います。人命を預かる医療者としての自覚を持って行動し,謙虚な姿勢を持ち続けます。実習を通し,全ての医療職の方々に敬意と感謝の念を持つことを心掛けます。医療の現場で貴重な教えを自らの経験としていかし,将来に役立てます。以上の初心を忘れず,日々向上心を持って自己研鑽に励みます。」
と力強く誓いの言葉がありました。
臨床実習に向かう学生たちの表情は,最初は緊張しているように思いましたが,湊口医学部長,小倉病院長,飯田副病院長,伊藤医学科教務厚生員長から Student Doctor 認定証が手渡されると,不安以上に期待と意欲に胸を膨らませる様子が見受けられました。
臨床医としての大いなる一歩を踏み出した医学科4年生を,今後も応援したいと思います。
文責:広報しゃくはち