保健管理センター助教の 堀田 亮 です。
9月10日(日)に、教育推進・学生支援機構の舩越 高樹 特任助教、医学教育開発研究センターの川上 ちひろ 併任講師と共に、シンポジウム「発達障害学生支援における大学と地域の連携体制構築をめざして」を開催しました。
本シンポジウムは、発達障害およびその傾向のある学生の修学や就労を支えるために、大学と地域の情報交換の活発化、それぞれの強みや資源の利活用・最適化、学生支援に関する緊密かつ活性した連携・協働体制の構築とその推進を目的として開催しました。大学教職員、小中高教員、障害者支援団体、医療関係者、行政機関、企業等、東海、北陸、関西の計8府県から107名もの参加がありました。
前半のシンポジウムでは、最初に、企画代表者である堀田 助教が企画趣旨の説明を行いました。
その後、以下の話題提供を行いました。
・舩越 特任助教
「岐阜大学での支援から見るニーズと課題」
・岐阜聖徳学園大学 安田 和夫 教授
「初等中等教育からつなぐ自己理解・自己決定支援」
・株式会社Notoカレッジ代表取締役 辻 雅靖氏
「就労準備支援と企業とのマッチング」
・一般社団法人サステイナブル・サポート
代表理事 後藤 千絵氏
「就労支援の現状とこれから
〜タテとヨコの連携を考える」
・岐阜県発達障害者支援センターのぞみ 加藤 永歳氏
「青年期・成人期の発達障害支援から学ぶこと」
後半の分科会では、話題提供者がファシリテーターとなり、「高大連携」、「在学中支援」、「就労移行」の3つのテーマを設定しました。
各参加者が抱える発達障害学生支援の現状や課題について活発な意見交換を行い、今後、大学と地域がどのように連携して発達障害学生を支援していくことが望ましいか議論しました。
発達障害およびその傾向のある学生が、高校から大学へ切れ目のない支援を受け、安心して大学生活を送り、就職活動をしていくには、大学内外の支援者が連携・協働体制を構築しながら、共通認識・目標を持ち、互いの強み・特徴を知り、支援していくことが欠かせません。本シンポジウムでは、様々な立場の支援者が一堂に会して議論ができ、大変有意義な機会となりました。今後もこのような活動を継続、発展させていきたいです。
なお、このシンポジウムは平成29年度岐阜大学活性化経費(地域連携)の助成を受けて開催しました。