2013/03/21キツネを見かけました!

春の訪れ大学の周りも春めいてきました。

先日,早朝に大学北の田んぼの畦でキツネを見かけました。

応用生物科学部の土井守先生にお聞きしたところ,ホンドギツネ(Japanese Red Fox)というキツネ属アカキツネの亜種で,この名の通り,日本では本州以南から九州にかけて生息しているそうです。
通常は夜行性でとても用心深い動物で,縄張りを守って行動するそうですが,交尾期の12月から2月ごろのみは互いの縄張りを侵すそうです。夜行性とはいっても,朝方や薄暮下でも人の気配や餌がなければ活動するので,その時間帯に,大学北の田んぼの畦を通っていてもおかしくないとのことでした。

全国的な調査から,ホンドギツネは日当たりのよい山林に生息しているのが普通ですが,近年餌が少なくなってきていますので,人の居住区にも活動範囲を広め,雌雄間の生息場所が離れてしまっている可能性はあるかもしれません。以前はかなり山深く入っていかないとみられなかったホンドキツネが,近年人里近くにまでやってきているという目撃情報が比較的多くなっているようです。
つまりは,岐阜市でもだんだんと野生動物が棲みにくい環境に陥っているという証です。
野生動物の目撃から,里山の環境悪化を知ることができました。

キツネ それにしても,岐阜大学のまわりでは,外来種のヌートリアをはじめ,いろいろな動物を見ることができます。
自然に囲まれた大学ですね。
:Y先生のひとりごと