学生の基礎学力を向上させ,即戦力となる人材を育てて下さい
社会への実用的な人材を育てていくように頑張ってほしい。
(地域科学部卒/男性より)
私は植物(樹木)の雑学やですが,将来先生になろうと(志す)学生には,昔のように(?)もっと徹底して身の回りの生物(植物なり昆虫なり)を教える(訓練する)機会が必要と痛感します。分子生物学やDNAやらより,もっともっと大切。植物の相談ならのれます。
(応用生物科学部(旧農学部)卒/60代男性より)
小中高はゆとり教育,大学はつめ込み教育を。知識がなければ良い知恵は生まれません。統合工学科を作り,AM8:00~PM5:00まで,4年間みっちり講義をしてやって下さい。
(工業短期大学部卒/60代男性より)
動物細胞を扱ったり,食品について学ぶのに,生理学がなかったので今苦労しています。生理学は基礎なので必要だと思います。知識と経験(実験)は同時進行でもよい。もっともっと早い段階で研究室に所属し,自分の研究テーマをもち,学ぶ意識を高められるとよい。
(応用生物科学部卒/30代女性より)
既に65歳。第2の職もリタイアする年齢ですが,一番大事な事は文章の表現能力であると思っています。文章能力の向上がはかれる単位の導入を!
(応用生物科学部(旧農学部)卒/60代男性より)
ご意見ありがとうございます。
学部の専門教育における知識・技能といった基礎学力をつけなければいけないことはご指摘の通りです。各学部とも到達目標を明確にして基礎学力を修得させる努力をしています。一方,学生の「基礎学力」のとらえ方は,社会の変化とともに変っていくものと考えております。
近年,大学卒業者の基礎学力として注目されているものとして,専門的な知識・技能のみならず,社会人になった時に活きて働く力が重視されております。それはコミュニケーション能力など,どちらかというと汎用的能力であり,社会人基礎力と呼ばれることもあります。
本学においてもいち早くこの能力に着目し,平成23年度に「岐阜大学が育成する基盤的能力」を策定いたしました。岐阜大学が育成する基盤的能力は3つの要素・9つの能力から構成されています。この能力は大学の講義ばかりでなく,部活動・サークル活動や,ボランティア活動など,大学キャンパスにおける様々な学生の活動を通じて育成され得るものです。
このような能力は,学生が主体的・自立的に学ぶことにより身につくものであることから,平成23年度に設置されたキャリアセンターでは,学生のキャリア形成を促進する機会を設けておりますが,「先輩社会人アドバイス事業」では,本学OBの方々と学生が交流する体制を整備しつつあります。また,学生が自主的にグループ学習を展開できる空間として,学内の図書館,総合情報メディアセンター,キャリアセンターに「ラーニング・コモンズ」を設置するなど,基盤的能力の育成に向けた取組みを開始しているところです。
今後とも,本学の学生の教育についてご支援いただきますよう,お願いいたします。