2012/07/12【学長直行便】「教育」についてのご意見・ご提案にお答えします Vol.6

学生のモチベーションを向上させる教育を実現してください



【ご提案内容】

 入学したときに,具体的になりたい職業がある学生は少ない。入学後,目標とする職業を明確にすることが学ぶ姿勢をかえる。何を学ぶべきかわかる。教育の質と共に学生の意識を上げることが大切。
 Ex.卒業生がどんな職業についているか知る。

(応用生物科学部卒/30代女性より)

【回答】 努力しています

 ご意見ありがとうございます。
 本学の第二期中期目標(平成22年度~平成28年度)では,「社会で生涯にわたって高度な専門職業人として活躍するために必要な,総合的な判断力や優れたコミュニケーション能力等の基盤的能力と専門的能力を自立的に学習する教育を実現する。」ことを明記しています。
 この目標を達成するための具体的な方策として,まずキャリア教育の充実を目指しています。ご意見にもあるように,目標とする職業を明確にすることが,学習に対するモチベーションを向上させ,自立的な学習を成立させるための重要な条件だからです。
 本学では既に学生の間で浸透している「就職支援室」を発展させ,平成23年度に「キャリアセンター」を新設しました。キャリアセンターでは今までどおり就職活動に必要な情報やノウハウを提供していくのはもちろん,社会に出て働くことの意味や,学部学科で得た知識や経験が社会にどう役立つかを,学生がイメージしやすいよう支援しています。就職支援活動に加え,学生全体に対するキャリア教育として全学共通教育で「キャリア形成科目(平成23年度11科目)」を開講するとともに,働く魅力や意義を理解する学習機会の提供(平成23年度「経営者が語る"働く"魅力講座」),学生の学内業務サポーター,学生ボランティア活動の支援などを行なっています。
 また,学習環境として,学内の図書館,総合情報メディアセンター,キャリアセンターに「ラーニング・コモンズ」を設置しました。このスペースは,グループで集まって討論・研究するなど,学生の主体的な学習活動がしやすい什器を配置した学びの空間です。図書館のラーニング・コモンズには「プレゼンテーションルーム」が備えられており,プレゼンテーションの練習も行なうことができます。平成24年度にオープンするJR岐阜駅前・岐阜大学サテライトキャンパスにも設置される予定です。
 今後とも,学生が自ら学ぶモチベーションを喚起できる支援を充実させて参ります。