ラジオFMわっち(78.5MHz)の「わっちアフタヌーンアワー」の中,で岐阜大学の情報をお届けする「岐阜大学からこんにちは」に,今月は医学部附属病院放射線科の兼松雅之先生に出演いただきました。
放射線科では,画像診断分野,カテーテル治療分野(アイ・ブイ・アール),放射線治療分野の3つに分かれます。そのなかで,兼松先生は,画像診断とカテーテル治療を専門とし,主に,MRI装置を使って,肝臓を撮影し,小さな肝臓がんを画像診断する研究をされています。
画像診断というと,内科や外科の先生方もされてみえますが,肝臓1つを診断するにも,MRI装置の撮影で700枚も画像が出てきます。5mmの小さながんを診断をするには,画像診断を専門とする「放射線科専門医」が必要となります。そして,より精密な診断をすることが正しい治療に繋がります。
画像診断は,患者さんの治療につながる重要な第1歩ということですね。
多くの「がん」では,細胞の働きが弱まり,がん内部での水分子の運動も弱まりますが,最先端のMRIを使うと,水分子の動きや,細胞の働きから「がん」がわかるそうです。また,造影剤を使い,がんの血液の流れを見ることで,小指の先くらいの大きさの小さながんを捕まえることができます。
昔に比べ,早期発見・早期治療ができるようになり,どんどん医療は進んでいますね!
がんで苦しむ患者さんが未だ多い中,放射線科の研究や治療は,患者さんにとって大きな希望となります。
最後に,先生は,受験生や医師を目指す人に向けて,
「一生懸命勉強をし,たくさんの経験をしてください。多くの患者さんを助けたいと思うことが励みになります。どんな医者になりたいか,じっくり考えながら,医師を目指してください!」とメッセージを送りました。
来月は6月11日(月)12:40から,昨年12月にミャンマー未踏峰登頂に成功した,岐阜大学山岳部主将の伊藤翼さんが出演します!お楽しみに♪
:なでしこ広報