2012/07/12【学長直行便】「社会連携」についてのご意見・ご提案にお答えします Vol.4

岐阜大学OBと連携した教育・研究活動を推進してはどうでしょう?



【ご提案内容】

 ○大学講師にチャレンジ(仮題)
 卒業生を対象に,大学で講義をしたい人を募集する。講師代,旅費は無料とする。回数は1人1年に1~3回程度。大学は講義場所の提供のみ。

(応用生物科学部(旧農学部)卒/60代男性より)


 非常勤講師の充実(主に卒業生)

(応用生物科学部(旧農学部)卒/70代男性より)


 地方大学であっても,一般教養の具わった人材の育成は可能だと思います。様々な一般知識を身につけるために卒業生の様々な知識を集中講義式に聴き,単位として認めるようなことは出来ませんか?

(応用生物科学部(旧農学部)卒/50代男性より)


 岐阜大学出身の企業家との定期的接触の場を作り,指導者も入り学生との交流を図る。

(応用生物科学部(旧農学部)卒/70代男性より)


 【人材】Tの字人間+英語によるコミュニケーション能力
 【必要な取組み】医学・薬学・農学分野で活躍するOBとの交流会

(応用生物科学部卒/30代男性より)


 博士号取得後,ポスドク,独法の研究職員を経て,現在大学の教員として奉職しています。
 学ぶことの面白さと謙虚さを岐阜大で得,それを自由自在に用いつつ社会とうまくコミットし,そして貢献する責任と研究の奥深さ,ネバーエンディングな面白さを独法で知り,そして今はそれを人に伝える仕事をしています。
 私の職場は母校・岐阜大とは受験生を介して"商売敵"となりますが,色々な面で学ばせて頂き,また連携できれば幸甚です。

(大学院連合農学研究科卒/30代男性より)

【回答】 努力しています

 ご意見ありがとうございます。
 本学では平成21年度に,学内6つの同窓会を正会員とする「岐阜大学同窓会連合会」が設立されました。
 平成23年度に発足した本学キャリアセンターでは,同窓会連合会との連携の中で,まず平成23年度に「キャリア形成科目」として「私は社会でこう生きてきた-岐阜大学の先輩たちの見る日本社会-」を開講しました。この科目は,社会人として生きてきた本学OBの方々に,大学と社会との関わりをどのように考えているのかを語っていただき,聴講する学生のキャリア形成を促すことを意図した講義です。講義いただくOBの方々は同窓会連合会より推薦いただいている方で,会社役員,医師,行政など多岐にわたる方々に講義いただいております。また,平成24年度には卒後5~9年の卒業生にアドバイザーになっていただく「先輩社会人アドバイス事業」を開始しました。就職を控えた学生にとって,本学の先輩方の貴重な就職・社会体験は,学生が働くことを理解し,社会生活を意欲的に考えていく上で,大きな効果があることと考えております。そこで,同窓会連合会にご協力いただき,在校生と世代の近い20歳代後半のOBの方々に声をかけ,講演や寄稿など様々な形で協力いただく体制を整えつつあります。
 特に教育については,本学OBと学生の交流は,大正期からの長い歴史を持つ本学にとって非常に重要なことと考えております。
 今後とも,本学の教育の向上に向けて,ご協力をよろしくお願いいたします。