2012年11月1日~3日,
岐阜大学山岳部は,八ヶ岳連峰を全部まとめて縦走してきました。
北端の蓼科山 南端の編笠岳をスタート地点として,
途中ですれ違い,車を交換して帰還するという経済的にも効率のよい山行スタイルです。
編笠登山口の観音平は,紅葉まっただ中でした。
初日は,重荷を標高800mほど上げるので無理は禁物。
八ヶ岳は南部に赤岳を主峰とする険しい岩山が連なり,
北部は比較的緩やかな樹林帯に包まれた山,という対照的な山容が特徴です。
南班は前半が緊張,後半はがんばりという行程になっています。
ひとつめの山 「編笠岳」。
ちょうど低気圧がやってきて,
山は一足早い冬でした。
風に身をさらしてなんていれません。
完全な氷点下です。
ペットボトルは露出していると氷になってしまいます。
山小屋はすでに店じまいでした。
八ヶ岳主峰の赤岳との対面です。
稜線までもうチョイ。
もう登るだけです。
雪煙舞う,白い稜線をいきます。
道中,富士山が見守ってくれてました
ルートどこ?
雪と霜でルートがわかりにくくなっているので,先を見極めて慎重に進みます。
赤岳山頂。快晴の下です。
無事,一つ目の難関を登り切りました。
風はめっぽう強かったけど,雲もなく視界には恵まれました。
赤岳を一度下りて,つぎは横岳。
この登り下りを20回以上行います。
ひとまず2900mの高所から脱出成功。
風が雪と雲で白く着色され,そのすごさを誇示しています。
きれいな白と青のスカイラインを,
延々とよじ登っては,よじ下りていきます。
硫黄山頂にて。
横岳,硫黄岳をまわって,これで南部のビック3を登りおえます。
一区切り。
八ヶ岳のちょうど真ん中,根石山荘まえで山荘から出発する北班を発見!
ルートの情報交換と,積る半分の話に花が咲きます。
低気圧が過冷却水をぶつけていった後は樹氷だらけ。
バックには八ヶ岳北部。
奥には目指す最北「蓼科山」の台形がみえます。
池がスケートリンクになっていました。
恐る恐る足をかけると,乗れちゃいました!
北部はピークのはっきりしない樹林に覆われた山が多く,
縦走路が蛇行しており,細かいアップダウンが連続して地味につらい。
南部をふりかえります。
赤岳 横岳 硫黄岳がかすんでいます。
よく歩きました。
無風のラッキーデイ。
北班はいまどこらへんを歩いているだろうか。
最後の山の頂で乾杯。
旅も終盤,後は怪我せず下りるだけ。
無事下山をすると,北班もちょうど時を同じくして,無事下山したという連絡が入りました。
諏訪湖SAの隠れ温泉で合流して,ワイのワイの,
裸でつらかったとこ自慢でもして山行終了です。
岐阜大学山岳部 伊藤 翼