2015/08/03岐阜大学学生保安消防隊:避難所運営ゲーム(HUG)自主勉強会!!

こんにちは!
学生保安消防隊・新入隊員M1の岩崎誠です(*^^*)

7月19日(日),岐阜大学図書館ラーニングコモンズにて,
消防隊メンバー7人で HUG (避難所運営ゲーム)の自主勉強会をやりました!

避難所HUG(以下,HUG) とは,避難所運営を皆で考えるためのひとつのアプローチとして,静岡県が開発したものです。住民が避難所運営を主体的に考えるためのツールです。

避難者の年齢や性別,国籍,それぞれが抱える事情が書かれたカードをプレイヤーに配り,避難所施設に見立てた平面図にどれだけ適切に避難者を配置できるか,また避難所で起こるいろいろトラブルなどにどう対応していくかを模擬体験するゲームです!

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【平面図上で避難所運営をする様子】

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【避難分けの配置図】

僕たちプレイヤーは,災害時要援護者に配慮をしながら生活空間の配分を考え,部屋割りから仮設トイレの配置,炊き出しの場所などを設定していきました。
また,避難所生活の中でのトラブルや,マスコミの取材対応といった場面も想定して,議論や話し合いを行うなかで,ゲーム感覚で避難所の運営ノウハウを学んでいきました(^^)

今回は真冬の雨が強い夜に,マグニチュード8の大地震が発生。
ライフラインが壊滅状態という最低の条件下で,1時間以内にカード250枚を情報処理しながら,さまざまな事情を抱える人々を小学校の体育館や空き教室に適切に配置するという難問に挑みました!
結果は189枚。全体の 3/4 の状況処理をして終えました。
初めての試みにしては,7名のチームプレーでそれなりに適切な避難所運営ができたかなって思います(#^^#) 。
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【作成した災害本部掲示板】
しかし,しかし。
実際の災害時には,みんながあたふたしている最悪の条件下で,もっと短時間で冷静に,適切な判断を下しながら,それぞれの人々のニーズに応じた配分をしていかなければいけません。
僕たちはHUGを通して,厳しい現実を突きつけられるとともに,実際の災害対策本部における避難所運営指示の難しさを痛感しました!
HUGはあくまで図上だけの訓練ですが,実際は図上では想定できなかった予想外なことも多々起こるため,実際はもっと大変だということが分かりました(>_<) 

避難所運営をする側は,相当の判断力や現場に強い精神力が要求されます。
初めてのHUGを通して,たくさんの課題がみつかりました。
僕たち消防隊メンバーは「リベンジHUG!!」を掲げて,これから何回もHUGにチャレンジし,災害に備えていこうと思っています!
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【HUGをやり終えて】

1時間で300人を超える人々の避難所運営をするのは非常に疲れましたが,地域防災リーダーを目指す僕たちにはすごく勉強になり,得られるものが多いHUGの自主勉強会となりました(^^)
まだ,一度もHUGを体験したことのない方!
災害前の備えとして「大切な人の命を守りたい」そこのあなた!
是非是非,一度はHUGにチャレンジしてみてください(^^♪

※HUG(ハグ)の由来は?
(Hinanjo=避難所),(Unei=運営),(Game=ゲーム)の頭文字を取ったもの。
英語では「抱きしめる,受け入れる」という意味となり,避難者をやさしく受け入れる避難所のイメージと重ね合わせて名づけられているんですよ!(^^)
*静岡県公式ホームページ [避難所HUG] については こちら から。


【岐阜大学学生保安消防隊  公式Webページ】
文責:岩崎 誠 (工学研究科 社会基盤工学専攻 M1)