岐阜大学山岳部は
5月4日~6日
北アルプスの涸沢(からさわ)で合宿を行いました。
【1日目】
【2日目】
【3日目】
【1日目】
上高地から横尾までは散策路。
ここから登山道になり雪もでてきます。
上高地から15km。
涸沢ヒュッテ(PCサイト)到着。雨が降ってきました...。
きついです...。
暗くなる前にテントをはります。
下地の平さが最重要。
【2日目】
全員雪山装備で記念写真。
2日め,始まるよー!
まずは雪の上を歩く練習から。
アイゼン歩行練習です。がんばれ1年生!
上級生は慣れたもんです
雪上トレーニングとして,
・急な斜面のトラバース(斜面を横切ること) :FIXロープでのトラバース(写真左)
・雪洞 :雪洞練習(写真中)
・滑落停止(滑落した時の動作) :雪面でのアンカー(写真右)
の練習をしました。
雪上トレーニングが済むといよいよ実践。
実力に応じて,2パーティにわけて行動します。
慣れない人は,前穂高前衛峰のⅤ峰へ。
こちらはミャンマー遠征隊の森君が
リーダーを務めています。
慣れた上級生はⅣ峰にむかいます。
前穂高の前衛峰はバリエーションルート(一般の登山道ではなく整備されていないルート)で,
Ⅳ峰は岩と雪のミックスとなり,
アイゼンを装着しての登攀技術やロープワークなど総合力が問われます。
Ⅳ峰のピークに立つと,Ⅲ峰が現れました。
ほんの一瞬だけ,奥穂高が見えました
ここで風が強くなりガスも出てきたため,撤退の判断をとります。
「三・四のコル」からエスケープします。
岩の角でアンカー支点をとって,懸垂下降です。
緊張の連続。
Ⅴ峰メンバーとテントで無事合流しました。
それからすぐに大粒の雹(ひょう)が降ってきて,雷になりました。
あのまま登っていたら危なかったな。
雨と雷と雹と強風がひどかったですが,
一年生はワイワイとても元気。
テントではキムチ鍋やチーズフォンデュ。
たまりません。
【3日目】
最終日 涸沢とのお別れ。
(左:テント村の朝,右:屏風から)
テント撤収も手際よく。
さあ家に帰ろう!
帰りも雨にやられましたが,
残るはお楽しみの温泉だけとなると,みんなの足取りは軽やか。
合宿としてはなかなか厳しい気象条件でしたが,
楽しそうに練習に取り組んだ1年生のタフさに驚きました。
この合宿中に,別のパーティーが滑落する事故もありましたが,
岐阜大学山岳部は安全技術を確認しながら,
上級生が新人を常にケアし,全員無事に山行を終えることができました。
部員のみなさん,本当にお疲れさまでした。
岐阜大学山岳部
伊藤 翼