2012/05/07岐阜大学山岳部:涸沢合宿

河童1

岐阜大学山岳部は
5月4日~6日
北アルプスの涸沢(からさわ)で合宿を行いました。
  【1日目】
  【2日目】
  【3日目】



【1日目】

いよいよあげます


上高地から横尾までは散策路。
ここから登山道になり雪もでてきます。


上高地から15km。
涸沢ヒュッテ(PCサイト)到着。雨が降ってきました...。
きついです...。

きつい...勘弁してくれ
我が家作ってます



暗くなる前にテントをはります。
下地の平さが最重要。



【2日目】

2日め始まるよー


全員雪山装備で記念写真。
2日め,始まるよー!


まずは雪の上を歩く練習から。
アイゼン歩行練習です。がんばれ1年生!

アイゼン歩行練習がんばれ1年生
なかなか急な


上級生は慣れたもんです


雪上トレーニングとして,
 ・急な斜面のトラバース(斜面を横切ること) :FIXロープでのトラバース(写真左)
 ・雪洞 :雪洞練習(写真中)
 ・滑落停止(滑落した時の動作) :雪面でのアンカー(写真右)
の練習をしました。

FIXでのトラバース雪洞練習雪面でのアンカー

2部隊に分けて


雪上トレーニングが済むといよいよ実践。
実力に応じて,2パーティにわけて行動します。


前穂Ⅴ峰


慣れない人は,前穂高前衛峰のⅤ峰へ。
こちらはミャンマー遠征隊の森君が
リーダーを務めています。


慣れた上級生はⅣ峰にむかいます。
前穂高の前衛峰はバリエーションルート(一般の登山道ではなく整備されていないルート)で,
Ⅳ峰は岩と雪のミックスとなり,
アイゼンを装着しての登攀技術やロープワークなど総合力が問われます。

歩いた跡を刻んでナナナ、ナイフリッジ!前穂Ⅳ峰ナイフリッジ

みえた前穂Ⅲ峰


Ⅳ峰のピークに立つと,Ⅲ峰が現れました。


奥穂高

ほんの一瞬だけ,奥穂高が見えました


ここで風が強くなりガスも出てきたため,撤退の判断をとります。
「三・四のコル」からエスケープします。

前穂からの脱出1前穂からの脱出2前穂からの脱出3

岩の角でアンカー支点をとって,懸垂下降です。
緊張の連続。

Ⅴ峰メンバーとテントで無事合流しました。
それからすぐに大粒の雹(ひょう)が降ってきて,雷になりました。
あのまま登っていたら危なかったな。

テント内での楽しみ


雨と雷と雹と強風がひどかったですが,
一年生はワイワイとても元気。
テントではキムチ鍋やチーズフォンデュ。
たまりません。


【3日目】

最終日 涸沢とのお別れ。
(左:テント村の朝,右:屏風から)

テント村の朝屏風から

テント撤収も手際よく。
さあ家に帰ろう!

家に帰ろう雷のあとに

帰りも雨にやられましたが,
残るはお楽しみの温泉だけとなると,みんなの足取りは軽やか。

合宿としてはなかなか厳しい気象条件でしたが,
楽しそうに練習に取り組んだ1年生のタフさに驚きました。
この合宿中に,別のパーティーが滑落する事故もありましたが,
岐阜大学山岳部は安全技術を確認しながら,
上級生が新人を常にケアし,全員無事に山行を終えることができました。

部員のみなさん,本当にお疲れさまでした。

岐阜大学山岳部 
伊藤 翼