2012/07/12【学長直行便】「教育」についてのご意見・ご提案にお答えします Vol.8

教員・指導者養成向けの教育はできませんか?



【ご提案内容】

 大学2年次より,学生を研究者養成グループと農林指導者,農業高校教員養成グループに分けてカリキュラムを履修させてはどうでしょう。単一指導より効果が上がると思いますが,ご検討下さい。

(応用生物科学部(旧農学部)卒/60代男性より)


 私は○○高校の校長です。県内の生物教員は150名程で,20名以上の同窓生がいますが,管理職は私だけです。最近の卒業生も農業教員はいても理科教員はほとんどおりません。岐阜大学に優秀な人材を入れようとするなら,各進学校に同窓生を配置するのが一番です。また将来管理職にするためには大学院修了が必須です。産業人育成とともに教育者を育成することは大学の発展に不可欠と思います。

(応用生物科学部(旧農学部)卒/50代男性より)

【回答】 事実上困難です

 ご意見ありがとうございます。
 応用生物科学部では現在,在学中に理科・農業の高等学校教諭一種免許状を取得することが可能ですが,多様化する生命科学分野の高度職業人養成のための教育に力を入れており,教員・指導者養成のための特別な教育課程を編成することは大変難しくなっております。多くの学生は大学院進学,企業就職の道へと進んでおり,平成22年度卒業生206名中,教員となったのは1名でした。
 本学農学部出身の多数の理科・農林関係の教員がおいでになることは伺っております。OBの方々からすると寂しい結果かもしれません。
 岐阜高等農林の伝統を受け継いだ多くの学生たちが社会の第一線で活躍していることをご理解いただき,今後とも暖かい目でご支援いただきますよう,お願いいたします。